Improvised Music from Japan / View Masters / Information in Japanese

第2回(2003年6月〜7月 )イヴェント・スケジュール

レクチャー
6月8日(日)午後4時30分開場、5時開演
トーク・アーティスト:
Haco(2002年度ヴューマスターズの報告、パフォーマンス作品解説など)
Yuko Nexus6(音日記の紹介と新作CD『Journal de Tokyo』の思想について)
ゲスト:丸谷功二(トーク・タイトル「Sound Scroll:実験を超えて」)
進行:小島剛

ヴューマスターズ(現音採集観察学会)のコンセプトと活動紹介、サウンド・画像ライブラリーの視聴を行います。さらに、ユニークなアプローチで環境音から作品を生みだす作家の紹介など、一歩踏みだして、今後の担い手へのヒントになるような視点をゲストに提示していただきます。

コンサート & パフォーマンス
6月21日(土)午後6時30分開場、7時開演
出演者
小島剛(コンピュータ)-- タイトル「Rereich」:環境音のなかにもみられる反復の要素を模造する鏡面界。
千野秀一(コンピュータ、他)--包絡線 (Envelope) :「ものの音」の輪郭が変形されたもうひとつの空間
Yuko Nexus6(コンピュータ、他) + 田尻麻里子(ヴィデオ映像)-- タイトル「観光の翻訳」:旅先では全てが目新しく耳に新しい。2人の日本人観光客が録りまくった旅の映像と音声で View Master する試み。

ワークショップ
7月6日(日)午後3時30分開場、午後4時開演
参加者 + 講師:Haco、Yuko Nexus6、上田かなよ(詩人)、ニシジマ アツシ(サウンド・アーティスト)
進行:小島剛

レクチャー受講者、一般公募者を対象にして、各個人でサウンド・スポッティング(路上音観察)したレポートを前もって提出(締切6月30日)していただきます。当日は、参加者の報告発表と講師によるコメント、考察などを楽しく学習的なタッチで展開していきます。


Design:MGX.
PA:工藤 聡史(ワンボイス)
記録:NPO remo / record, expression and medium - organization(特定非営利活動法人 記録と表現とメディアのための組織)
「大阪現代芸術祭プログラム」

料金:通し券(3回)2500円
レクチャー 1000円(60名)
コンサート 2000円(70名)
ワークショップ 1000円(30名)
*いずれも要予約 定員になり次第締切
予約開始日:5月6日


参加者プロフィール

Haco
音楽家、プロデューサー。80年代に大阪の専門学校などで音響芸術を学び、After Dinnerの歌手 / 作曲家として国際的な評価を得る。90年代、神戸のジーベックにてサウンド・アートに関する展覧会の企画制作にも携わる。95年以降、声と電子楽器、ハウリング・ポット(音遊具)などを用いた独自のパフォーマンスや即興演奏を展開。99年にヴューマスターズ(現音採集観察学会)を創立。これまでに、ソロやHoahio等のCD発売、海外フェスティバル出演など多数。

Yuko Nexus6
サウンド・スポッター。クリアで自然なハイファイ音よりも、曖昧かつ奇妙なローファイ音を愛好。Macintoshやカセット・テープをつかったハイテク + ローテク演奏を国内外で行うパフォーマーでもある。2002年秋にフランスSonore Recordsから3枚めのソロCD『Journal de Tokyo』を発売。中京大学、名古屋学芸大学非常勤講師。滋賀県在住。

小島剛 (Kojima Takashi)
パソコン音楽家、NPO法人「大阪アーツアポリア」サウンド・アート・ディレクター。大学在学中よりドラマーとして活動する傍らミューック・コンクレートやミニマル・ミュージックに影響を受け、テープ・コラージュやフィールド・レコーディングなどを行う。また近年ではMacintoshによるリアルタイム・サンプリングを使った演奏を主に行う。

丸谷 功二 (Marutani Koji)
1962年生まれ。実験音響、エレクトロ・アコースティック、フィールド・レコーディング等のいわゆる非主流の音楽を専門に製作するレーベル、ディストリビューション業務を行う「有限会社デジタルナルシス」代表取締役。サウンド・アーティストとしても活動しており、"pataphysics" (Alluivial 002)等のソロ作品以外にヨーロッパを中心に多数のコンピレーションCDに参加する。また、ICMC-International Computer Music Conference(ベルリン)、Batofar Tokyo(パリ)等のフェスティヴァルにも招聘され演奏を行う。

千野 秀一 (Chino Shuichi)
1951年生まれ。70年代よりキーボード奏者、編曲家として活躍する。80年代より映画、演劇、ダンスの伴奏音楽の作曲を多数手がける。90年代からは即興演奏とともに、パソコンとシンセサイザーを使った極私的かつ実験的な作品を制作中。96年に音楽のためのソフトウェア制作を始め、"揺り椅子"によるソロ・パフォーマンス(96年 / ジーベック / 神戸)、コンピュータを伴うサウンド・インスタレーション「蟲めづる」(97年 / GALLERY SARGE / 神田、98年 / ジーベック / 神戸)などの拡張オブジェクトの作者でもある。

田尻 麻里子 (Tajiri Mariko)
大阪生まれ。神戸市在住。大阪、京都、フランスで学ぶ。映像やインスタレーションを中心とした作品は鑑賞者の目のみでなく五感に働きかける作品傾向。最近の主な発表:個展「風景の翻訳」(2002年 / ギャラリーそわか / 京都)、「コモンズ・フェスタ−対話のレッスン By Your Side展」(2002年 / 應典院 / 大阪)、「第二回ウィメンズパフォーマンスアート大阪」(2003年 / 都住創センター / 大阪)など。

上田 假奈代 (Ueda Kanayo)
闘う詩人、詩業家。1969年奈良県生まれ。3歳より詩作を開始、17歳から朗読を始める。各種イベント・ワークショップをてがける。90年代から他ジャンルとのコラボレーションを積極的に行う。朗読の基本は、耳を澄まし、響き渡ること。ココロをつなぐ「即興反応」にあると、「空気コラボ」に至る。APM代表。シタココロプロジェクト主宰。cocoroom連絡協議会代表。

ニシジマ アツシ (Nishijima Atsushi)
サウンド・アーティスト。80年代半ばより実験音楽の製作、演奏を始めると共に、サウンド・オブジェ、サウンド・インスタレーションによる展覧会活動も始める。94年「Citycircus-Rolywholyover A Circus John Cage(The New Museum of Contemporary Art / ニューヨーク)に作品を出展。近年は、Asian Cultural Councilの助成により渡米し、「SUBTRACTIVE CREATION: VISIBLE SOUND」(Location One / ニューヨーク)にて個展、数々のグループ展にも参加、ライブも精力的に行なっている。


Last updated: April 27, 2003