Improvised Music from Japan / IMJ
Haco
Stereo Bugscope 00
Improvised Music from Japan, IMJ-523
2004年10月31日発売
税抜価格 2,000 円 (税込 2,100 円)
CD ショップ
- 録音:Haco、2004年1月4〜28日、西宮「スタジオ・メスカリーナ」
- マスタリング:Haco、西宮「スタジオ・メスカリーナ」
- アートワーク:Haco
- デザイン:MGX.Factory
- 写真:内池秀人
- 厚紙見開きジャケット
- ライナーノート:Haco(日本語|英語 / 英訳:クリストファー・スティーヴンス)
- Bugfield 1 "Start Up"-"Track Pad" with human operation (PowerBook G4) (4:29)
- Bugfield 2 "No Wave"-"Sleep"-"Wake Up" with human operation (PowerBook G4) (8:08)
- Bugfield 3 "CD Writing"-"Shut Down" with human operation (PowerBook G4) (5:53)
- Click from mobile phone with power off (3:49)
- Motor and LCD sound from digital audio recorder with running tape (2:50)
- Slow surface tracing around built-in machine fan (iMac) (7:18)
- Pulse from wireless router (AirMac Extreme) (3:27)
- Left and right side of machine body (PowerMac G4) (5:45)
- High frequency and motor sound of mini-disc recorder with spinning disc (5:40)
- "Start Up"-"Shut Down" with human operation (Vaio Notebook) (10:43)
80年代のアフター・ディナー (After Dinner) から、女性トリオのホアヒオ (Hoahio) やテーリ・テムリッツとのイエスタディズ・ヒーローズ (Yesterday's Heroes)、そしてソロによる現在の活動に至るまで、Hacoはアヴァンギャルド・ミュージック界の歌姫として君臨してきた。ヴォーカリストとして、そして作詞・作曲家として高く評価されてきた彼女だが、それにとどまることなく、Hacoはここ数年、新たな領域へと足を踏み入れ始めている。それはヴォーカルやポップなメロディとはまったく無縁な、日常を取り巻く環境音そのものに焦点を当てた作業である。そのひとつが毎年イヴェントを開催しているヴューマスターズ(現音採集観察学会)であり、そしてもうひとつが本アルバムにまとめられたステレオ・バグスコープ。ステレオ・バグスコープとは、パソコン、携帯電話、MDプレーヤー、無線ルータなどの電子機器内部における回路上の動作発振音を検出するシステムのこと。ふたつの誘導性マイクロフォン(ピックアップ)を手に持って動かしたり、これら機器の表面に当てたり浮かしたりすることによって、電気的に増幅された発振音を観察できる。通常は不可聴な微弱信号をあらわにすることで様々なイメージをリスナーにもたらすと共に、サウンドそのものがミニマル電子音響の音楽のようだ。
Last updated: October 21, 2004