Improvised Music from Japan, IMJ-518
2004年7月25日発売
価格 2,000 円 + 税
大蔵雅彦:チューブ (1, 5)、アルト・サックス (2-4)、バス・クラリネット (6)
アルト・サックス奏者、大蔵雅彦はここ数年、ソロ演奏、自ら率いるジャズロック・バンド GNU、秋山徹次とユタカワサキとの即興演奏トリオ BJECT 、国内外の即興演奏家との頻繁な共演と多種多彩な活動を展開し、その充実ぶりには目を見張るものがある。近年はアルト・サックスに加え、バス・クラリネット、さらにマウスピースとチューブを組み合わせた自家製リード楽器 (その名も tube) も使用し、それまで以上に豊かな音楽言語の修得に成功している。既にGNU 名義で3枚、BJECT 名義で2枚のCDを発表している大蔵だが、ソロの発売はなく、本作がソロ・デビュー・アルバムとなる。アルト・サックス、バス・クラリネット、チューブを使った全6曲はいずれも GNU の持つポップ性を完全に排除し、楽器の微妙な鳴りと響き具合を際だたせて提示した極めて抽象度の高い作品に仕上がっている。大蔵の独自の高度な音楽性を如実に示した傑作!