Haco(ヴォーカル、エフェクト)とテーリ・テムリッツ(エレクトロニクス、ヴォイス)によるスペシャル・デュオ。彼らが2004年にリリースしたデビュー作『1979』は、実験音楽の領域で活動する二人のアーティストによる、ユニークでポップな野心作。このコラボレーションのコンセプトは、79年あたりから80年代初期にかけてのニューウェーブのグループという設定。そしてまだ世にでる前の、青くさい自分たちを演じること。テムリッツにあらず、Hacoにあらず、二人の放課後編というべきもの。"ニューウエーブ・オペラ" と称されるこのアルバムは、懐かしのテクノポップやインダストリアル・ビートの時代へさかのぼりつつも、現在の背景に冷やかにオーバーラップされている。